大阪府警で特殊詐欺の捜査をする捜査一課チームを演じた吉原光夫さん、山村憲之介さん、田原靖子さん、原田眞人監督を迎えての≪ティーチイン付き・舞台挨拶≫を開催しました!
鑑賞直後の熱を帯びた会場に4人が登場すると、会場中に大きな拍手が響き渡りました。原田監督の「今回最後のティーチインなので面白い質問がたくさん出ることを期待しています。」と、ハードルを上げるコメントとともにイベントが開始しました。
まず原田組常連の吉原さんに、【吉原さんから見た原田組の魅力とは?】という質問があがると、「原田監督に育てられたといっても過言ではないです。デビュー当時まだどのカメラを観ればいいかわからない時から鍛えられました。全てを委ねられることが監督の魅力です。」と断言した。対する原田監督は「吉原光夫をキャスティングする理由は彼の人柄です。ミュージカルを見て涙を流したのは彼の演技が初めて。」と相思相愛ぶりを見せつけました。
次に、【エンドロールを見て気づいたのですが、“月曜日の巫女”と音楽担当の土屋さんは同一人物ですか?どちらが本業なのでしょう。】という質問に原田監督は、「同一人物です。月曜日の巫女は本業ではありません。(笑)」と回答すると、すかさず会場に笑いが巻き起こり、さらに、「あの衣装は自前で用意されていて、実は「ヘルドッグス」「検察側の罪人」等の原田作品にも多数出演しているんです。」と、実は吉原さんに並ぶ原田組の常連であることを明かしました。
さらに、【大阪で食べた美味しかったものは?】という質問に山村さんは、「撮影初日に3人で食べに行ったホルモン屋は、平日でも行列が出来るほどの人気店でした。3人でずっと動いていたので焼肉、串カツ等いろんなもの食べましたね!」と回答。つづけて田原さんは「撮影前日に劇中にでてくる串カツ屋さんに行きましたね。美味しかったです。」と、撮影期間はオフの時間も一緒に過ごすほどの、刑事チームの仲の良さが感じられるコメントを返しました。
そして何度も映画を見ているという本作のファンから【ネリが自炊しているシーンへのこだわりは?】という質問が飛ぶと、監督は「ネリの日常を描く狙いがあります。東南アジアから戻ったばかりなので、アジア系の食材を多く買ってきているんです。」と答え、その直前のシーンがお気に入りという吉原は、「その前にスーツケースから食材を出すのですが、すごいササミが多い感じが好きです。(笑)そして、ネリがその後にチャチャっと作る感じも好きです」と、食事シーンへのこだわりと作品への愛を語りました。
他にも、何度も鑑賞しているファンからのコアな質問や、撮影の裏話。劇中のある役を演じている原田監督の息子・原田遊人さんが客席から飛び入り参加するなど、イベントは終始大盛り上がりの様子をみせました。
イベントの最後には吉原さんから「今日はとても楽しかったです。ティーチインのような時間があるのはすごく贅沢で貴重ですし、感動が冷めやらぬうちにこのように監督との交流の場を設けられることは素晴らしいことです。そして、あたりまえのことですが、映画は映画館で観る為に作られています。」と、続く原田監督は「映画を観て、そのまま語り合うという機会をこれからもどんどんやっていきます。」とファンサービスたっぷりのコメントを残すと、本作最後のティーチイン付き・舞台挨拶は大盛況のうちに終了しました。
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