この度、主演の安藤サクラさん、共演の山田涼介さん、宇崎竜童さん、生瀬勝久さん、吉原光夫さん、サリngROCKさん、監督の原田眞人が登壇した≪初日舞台挨拶≫を開催しました!
本編上映後、この日を待ちわびた観客の前に、安藤さんらが登場すると、初日ということもあり、一段と熱を帯びた拍手がキャストと監督に贈られた。
壮絶な過去を持つ特殊詐欺の受け子のリーダー・ネリ役の安藤さんは「先日の大阪イベントの際に、いち早くご覧になったみなさまから面白かったという声を聞いて嬉しかったです。撮影から二年が経ちましたが、これからみなさまの頭の中に生き続けるのかなと思うとワクワクしています。」
血の繋がらない姉のネリに執着する純粋無垢なサイコパスの弟・ジョー役の山田さんは「初日に観に来てくださりありがとうございます。ようやくみなさまにお届けできることが嬉しいです。」
ネリとジョーが拠点を置く大阪の「ふれあい荘」に住む元ヤクザで、幼いころからネリのことをよく知る存在・曼荼羅(まんだら)役の宇崎さんは「今も自分の中に曼荼羅が残っています。何度も撮影を止めてしまったことは後悔していますが、楽しく演じせていただきました。ご家族、お友達、先輩後輩などを誘って映画の面白さを伝えていただけると嬉しいです。」
NPO 法人「大阪ふれあい事業推進協議会」の理事長である一方、特殊詐欺グループの名簿屋を名乗る裏の顔を持つ高城役の生瀬さんは「ネットで拝見した映画の評判が良くて、嬉しかったです。今日からみなさんがインフルエンサーとして、映画を観た感想を少なくとも5名に伝えてください(笑)」
大阪府警で特殊詐欺の捜査をする捜査一課の刑事・佐竹役の吉原さんは「(目の前に)沢山のお客さんがそそり立っている光景にびっくりしています…!友人から“山田くんが山田くんじゃない”という連絡をもらうぐらい、役者がその役に見事に憑依している作品なので、是非映画館という特別な場所で観ていただきたいです。」
裏賭場の帳付で裏社会での黒い仕事を仲介する謎多き女・林田役のサリngROCKさんは「高校時代の友達から久しぶりに連絡があって、私の元にも既に多くの反響が届いています。記念すべき日にこの舞台に立つことができて嬉しいです。」
本作のメガホンを取った原田監督は「いつかここで舞台挨拶ができたら良いなと思っていました。お客さんがひな壇に並んでいる感じがして、大迫力ですね…!」と、幕が上がった今の思いを乗せて挨拶した。
撮影現場でのエピソードを求められると、回答を悩む安藤さんに対して、山田さんが「自由にしゃべって!大丈夫だから!」と優しく語りかけるシーンが。すると、パッと明るくなった安藤さんが、「その場で起こった“奇跡”を映画の中で活かしていくのが原田組ならではだなと思いました。(自身と)山田&宇崎は“最高に愛おしいトリオ”です!」と回答。山田さんも「現場ではリアル感を大切にしてくれたので、毎回“今日は何が生まれるんだろうな”という楽しさがありました。急遽決まった車でのシーンは、半年ぶりの運転で顔がこわばっちゃいました(笑)」と撮影秘話を披露。生瀬さんは「安藤さんとは本作で初対面だったので、安藤さんのルーティーンに度肝を抜かれました(笑)」と続けて、「命がけで芝居をしないといけないと思った現場でした。“そのシーンの一番いいところを採用する”という監督の期待感から、監督にOKを言わせたいという思いで頑張りました。」と、原田組ならではの体験だったという。
本作で、社会の最底辺で強く生きる最狂の姉弟として初共演をはたした安藤さんと山田さんに、再び共演するとしたらどのような役柄を演じたいか聞くと、安藤さんが「あまりにもジョーがジョーだったので、それを更新したくない気持ちがあります…。」とこぼし、山田さんも「今日はジョーっぽいヘアスタイルにしたんですけど、袖で安藤さんに“久しぶり!落ち着くな~”と言われました。」と、本作の役への名残惜しさを伝えた。そんな二人に監督から、「前日譚とかやりたいよね?ネリとジョーの幼少期の話とか…」と提案が。「もう一回撮影するよと言われたらやりたいです!」と前のめりに話す安藤さんに対し、山田さんは「その年齢の見た目に見えるのであれば是非やらせていただきたいです(笑)」と控えめな姿勢を見せるも、会場からは賛同の拍手が起こった。「この二人とはこれからもお付き合いしたいなと思っています。時代劇、特に忍者ものをやってみたいですね。」と、次回作への期待と共に、監督が締めた。
また、本作の「ハラハラドキドキのクライムサスペンスエンタテインメント」というキャッチコピーにかけて、最近「ハラハラドキドキ」したことに関しては、サリngROCKさんが「自分の演劇公演を目前にしていてドキドキしています…!」、吉原さんが「子どもを英語教室に連れて行くこと。なかなか辿りつかなくて…(笑)」、生瀬さんが「今トイレに行きたくてウズウズしてます(笑)」と会場を笑いに誘い、宇崎さんは「新しい情報が入ってこないこと…ちょっとボケてます(笑)」、山田さんは「三日前に観た怖いホラー映画」、安藤さんは「今が一番ピークです…!」、監督は「スポーツ観戦、特に女子バレー!」と様々な回答が出た。
最後に、安藤さんは「今日は7年に一度の満月で、願い事が叶う日と聞きました。劇場で見られて“ラッキー”と思える映画だと思うので、沢山の方に届くように、みなさんも満月に願ってください。」、監督は「この作品は映画の面白さが詰まっているので、色んな方に広めてください。観れば若返る作品です!また、みなさんの感想が聞きたいので、これから機会を作っていきたいと思います。」と、初日を一緒に迎えられた観客に想いを託し、イベントは終了した。
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